イカさんは脳ミソが上書き保存される人やねん。
そのせいなのかどうかはわからんけど、この人、めっちゃ嘘つきやねん。
いや、上書きとはまた別で、ただの虚言癖。
もうあれは癖やな。
例をあげると、イカさんの恋人の話。
初日にその話になって、イカさんから彼女との出会いを教えてもらってん。
全く興味なかったけど、一応初日やし相手先輩やし、しゃーなしで聞いてやってん。
イカ「僕が東京へ行った時に車で事故を起こしたんですけど、その事故を起こしてしまった相手が、今の彼女なんです!」
へー、ろまんちっくですねー、いいですねー、へー、へー。
床見てるほうがおもろかったわ。
数日後、仕事中にまた彼女との出会いを聞かされてん。
しかも初めてかのような熱量で喋られてん。
こいつ、前に言うたこと忘れてるねん。
イカ「僕の彼女との出会いは、東京で車に引かれたんですけど、その引いてきた相手が今の彼女です!」
あれ?
彼女は被害者じゃなくて、加害者やったん?
この時はまだ、俺の理解のミスやと思っててん。
そしてまた数日後。
イカ「僕の彼女との出会いは、僕が東京で事故を起こした時に、助けてくれた女の子なんです!」
この辺でちょっと気付いてん。
こいつ、上書き保存の他に、過去改変の能力もある。
さらに数日後。
イカ「僕の彼女との出会いは、僕が東京で事故を起こした時に・・・」
コヤチ「助けてくれた女の子なんですよね?」
ちょっと面白くなってきて、口を挟んでみたらどうなるのか、実験をしてみてん。
すると
イカ「違いますよ、東京で事故は起こしたんですけど、その事故と彼女は関係全く関係ないです!そのくらいの時期に出会った女の子です!」
おいおい、事故関係なくなっちゃったよ。
じゃあなぜ事故の話を出す?
意味ある?
数日後に今度は、こっちから彼女との出会いについて聞いてみてん。
そしたら
イカ「僕の彼女との出会いは、僕が名古屋で事故を起こした時に、助けてくれた女の子なんです!」
場所が変わってん。
また数日後。
イカ「僕の彼女との出会いは、僕が大阪で事故を起こした時に、助けてくれた女の子なんです!」
いつの間にか大阪へ戻ってきてん。
東京じゃなかったのかツッコんだら
イカ「東京?僕は東京で事故なんて起こしてません!何の話をしてるんですか?」
何の話をしてるんですか。
こっちのセリフじゃ!
こいつ、多分、サイコパス。