コヤチ日記

ホストクラブグループの社長が全てのお店を閉めて廃業し、30代にして初めての就活を行い、就職をして、再度起業するまでのお話。コヤチ日記第2章。

大和八木の顔面偏差値

バイト「私らって可愛い子ばっかりってよく言われるんですよ!」

 

コヤチ「そうでもないですよ。」

 

これでめちゃくちゃ嫌われてん。

 

いや、しゃーないやん?

 

俺もアホじゃないから、言ったらあかんってことくらいわかってたで?

 

でもな、それでも言うてまうやん。

 

まぁあいつらが何かでこれを見るかも知らんから、もう正直に答えておこう。

 

ホンマのホンマのことを言えば

 

実は

 

 

 

 

 

その通り、可愛い子が多いねん。

 

 

 

 

 

それは認める。

 

田舎の居酒屋にしては、なかなかハイレベル。

 

中には結構可愛い子もおるし、全体的にレベルも高い。

 

ただ

 

どうしても許せないというか

 

ツッコミたくて仕方のないことが4つあるねん。

 

ここでツッコんでおくわ。

 

まず1つ目。

 

 

 

 

 

自分で言うな!

 

 

 

 

 

どのツラ下げて言うてん。

 

よう言えたな。

 

聞かされるほうがキツいわ。

 

次に2つ目。

 

 

 

 

 

田舎の酔っぱらったオッサンに褒められたくらいで、いちいち真に受けるな!

 

 

 

 

 

相手は居酒屋へ来たお客様でありんす。

 

そんなことで一喜一憂せずに、プロとしてもっと真剣に働くでありんす。

 

そして3つ目。

 

 

 

 

 

もっとレベル高い店たくさんあるわ!

 

 

 

 

 

なんか史上最強みたいに言うてくる奴もおるんやけど、さすがにそこまでじゃない。

 

繁華街におった、てかそこで女の子のお店まで経営してた俺に、よく言えたな。

 

レベルが高いと言っても、それは田舎レベル、居酒屋レベルでの話。

 

北新地とか連れて行ってやろうか?

 

容姿のみを売りにしてるお店、舐めんなよ。

 

そして最後に4つ目。

 

これが最も言いたいこと。

 

「私らみんな可愛いって言われるんですよ!」

 

確かにそこそこレベルは高い。

 

ほとんどの女の子がある程度可愛い。

 

あまり可愛くない女の子なんてほとんどおらん。

 

でもな

 

 

 

 

 

その可愛くないほうの子がそれを言うてくるねん。

 

 

 

 

 

可愛い子ら、絶対にそんなこと言うてこおへんもん。

 

そうでない奴に限って、嬉しそうに言ってくるねん。

 

痛々しいねん。

 

これ特定の人間のことを言ってるんじゃなくて、俺が異動で行った最初の頃も、ある程度落ち着いた中期も、俺が完璧な組織を創り上げたあとも、必ずこういうことを言うてくる奴はおって、そして必ずそいつは別に可愛くないねん。

 

これだけはいつの時期も絶対やってん。

 

だから言ってあげたい。

 

確かにレベルは高いかも知らんけど

 

 

 

 

 

そこにお前は入ってないよ?

大和八木の従業員の自慢

このままではまずいねん。

 

せっかく最速で店長となって

 

わざわざこんな田舎まで引っ越して本店へ来たのに

 

いきなりバッシングされまくり。

 

しかし、こいつらと仲良くなる要素が1つもない。

 

誉めるとこも何1つない。

 

だから手当たり次第、聞いてみてん。

 

何かないのかと。

 

この地域のことでも、この周辺のことでも、このお店のことでも、何でもいい。

 

何か特徴というか、長所というか、誇れるものって何かないのか。

 

もうここの従業員のことでもいいし、個人的なことでもいい。

 

何か教えて。

 

すると、ある従業員から言われてん。

 

 

 

 

 

バイト「私達、可愛いってよく言われますよ!バイトの女の子の顔のレベルが高いって言われます!可愛い子ばっかりやって!店長さんは面接の時に顔で採用決めてるんじゃないかって、お客さんから言われるんですよ!」

 

 

 

 

 

コヤチ「そうでもないですよ。」

 

 

 

 

 

かつてないくらい嫌われたわ。

 

ホンマのこと言うただけやのに、なんでや?

大和八木のお店の自慢

大和八木にはショッピングモールしか自慢がなく、それを指摘したら怒られる。

 

もうお手上げ状態。

 

とりあえず大和八木という土地の話をするのはやめてん。

 

他のことを聞こう。

 

そうや、このお店の話。

 

このお店の自慢はなんですか?

 

何年も勤務するベテランアルバイトに対して、あとから来た店長が聞く、最も的確な質問。

 

その質問に対しての答えが

 

 

 

バイト「この系列で、1番古いです!」

 

 

 

はい?

 

だからなんやねーん。

 

そりゃあ本店やもん、1号店でしょうね。

 

でないとこんな田舎店舗を、本店なんて呼ばんやろうね。

 

そういう歴史とか伝統とかどうでもいいから

 

むしろチェーン居酒屋なんて古くなればなるほど廃れていくもんやから

 

それ逆に短所。

 

この店にしかない、ちゃんとした長所はなんですか?

 

 

 

バイト「タルタルを自家製で作ってます!大和八木店だけです!」

 

 

 

は、はぁ。

 

そうですか。

 

このお店って、アホしかおらんのかな。

 

他の店舗が出来合いのタルタルを使っている中、この店舗だけ自家製にしている意味はなんですか?

 

 

 

バイト「おいしいからです!」

 

 

 

なにか特別なものを使ってるんですか?

 

特別な卵とか、マヨネーズとか、何か入れてるとか。

 

 

 

バイト「普通の卵とマヨネーズです!」

 

 

 

それでなんでわざわざ作ってるんですか?

 

 

 

バイト「おいしいからです!」

 

 

 

ヤバい。

 

こいつらホンモンや。

 

もはやマネジメントとかマーケティングとか、そういうレベルの話ではない。

 

討論する価値もない。

 

それ、お前らのやったった感だけやん。

 

当然、その業務は廃止にしてん。

 

猛反発をくらったけど

 

いやいや

 

ただの手間や。

 

チェーン居酒屋舐めんな。

 

そしていきなりお店の自慢の業務を廃止にした俺は

 

 

 

 

 

さらに嫌われたわ。

大和八木の名所

大和八木へ異動して、俺は出だしでいきなり失敗してん。

 

田舎いじりをして、めっちゃ嫌われてん。

 

もちろんそんな程度のことで怒るようなちっちゃい人間はごく一部なんやけど、そのごく一部がその中の権力者やったからこれがまためんどくさい。

 

どこでもよくある、あとから来た奴に荒らされたくない、今まで自分たちが築き上げてきたものを壊されたくない、的なアレや。

 

まぁもちろん俺は全部壊すつもりなんやけど、従わん奴は全員クビ切るつもりではあったんやけど

 

最初からそんなことをしても効果はない。

 

まずある程度の関係性は築かないと。

 

とりあえずこいつらは、なぜか地元愛が強い。

 

だから俺も大和八木の良さについて知る必要がある。

 

そこでみんなに聞いてみてん。

 

 

 

コヤチ「大和八木について教えてください。どんないいところがあるんですか?」

 

 

 

すると全員が口を揃えて言ってきてん。

 

 

 

バイト「アルルですよ!」

 

 

 

アルル?

 

あぁ、あの

 

AKBのじゃんけん大会で優勝した、塩対応で有名な。

 

 

 

バイト「それは、パルル!」

 

 

 

違ったか。

 

あぁ、あの

 

レイザーラモンRGのネタの。

 

 

 

バイト「それは、あるある!」

 

 

 

バイト「もしかして、また舐めてます?」

 

 

 

いや、違うんです。

 

ホンマにわかんないんです。

 

あるあるはボケですけど、パルルはガチです。

 

アルル、聞いたことないです。

 

 

 

バイト「はぁ?アルルを聞いたことない?やばっ、そんな人いるんや!アルルですよ、橿原アルル、これを聞いてもまだわかりませんか?うわっ、ホントに何も知らないんですね?西日本最大級の広さを誇る、イオンモールですよ!」

 

 

 

コヤチ「なんや、ただのショッピングモールですか。イオン自体行ったことないんですけど、楽しいですか?何があるんですか?」

 

 

 

バイト「何がって、なんでもありますよ!イオン行ったことなくて、よく今まで生きて来れましたね!イオンに行かなくて、どこで買い物をするんですか?どこで遊ぶんですか?アルル知らないとか、イオン行ったことないとか、実はめちゃくちゃ田舎もんなんじゃないですか?」

 

 

 

コヤチ「えっ、買い物はヘップやアメ村があるし、遊ぶのも、まぁ、ほとんど梅田か難波です。イオンはないですけど、むしろイオン以外何でもあるんで。大型ショッピングモールって、田舎のイメージですよね。無駄に土地が余ってると言うか。梅田や難波にそんな土地ないですもん。」

 

 

 

みんな、もっと口きいてくれなくなってん。

 

えっ?

 

なんで?

 

どういうこと?

奈良県橿原市大和八木

俺な

 

実家がめっちゃ田舎やねんけど

 

まぁそれが嫌で家出同然で大阪に出てきて

 

それから10年以上梅田に住んでて

 

突然行かされた先が

 

奈良にある聞いたこともないような場所。

 

マジで知らん。

 

境界の彼方の聖地であること以外は何も知らん。

 

その店で働いてる子も、田舎もんばかり。

 

まぁでも俺はみんなより遥かに年上で、いろいろと経験も豊富、しかも店長として行ったわけで

 

今からこのメンバーをまとめ上げて組織を創って行かなければならない。

 

俺の理念は、笑い、楽しさ。

 

楽しくないことは絶対にしない主義。

 

そのお店に行って最初にしたことは、まず店舗理念の決定。

 

それは

 

 

 

 

 

「楽しさを体現するお店」

 

 

 

 

 

そして楽しく働くには、まずは笑いから。

 

笑わせて

 

仲良くなって

 

楽しく組織創り。

 

これよ。

 

だから出会ってすぐ、そのバイトメンバー達に言ってん。

 

 

 

 

 

コヤチ「はじめまして、コヤチと申します!これから宜しくお願いします!いやー、それにしても、奈良なんて初めて来ました!でも、思ったより田舎じゃないですね!普通にヒトいるんですね?車って走ってるんですね?ビックリしました!人も車もほとんどなくて、鹿と大仏しかいないと思ってました!鹿より人のほうが多いのには本当に驚きましたよ!もう、せっかく鹿せんべいたくさん持ってきたのに、意味ないやん!」

 

 

 

 

 

バイト「田舎舐めてます?」

 

 

 

 

 

めちゃくちゃひんしゅくかって、即俺の居場所はなくなったわ。

 

いや、ネタやん。

 

あれで笑わへんとか、なんて暗い奴らなんだ。

 

田舎コンプレックスか!

大和八木店の店長コヤチ

飲食企業で働いて、最も長くいた場所が奈良県の大和八木やねん。

 

そりゃあ最初はめちゃくちゃ嫌やったし、田舎やとバカにしまくってたけど

 

かなり思い入れ深いよ。

 

1年半もいたからね。

 

初めてお店に顔を出した日のことは、今でも覚えてる。

 

入って挨拶をしたら、裏からアルバイトの子らのヒソヒソ話がめっちゃ聞こえてきてん。

 

 

 

「新しい店長きたで!」

 

「ちょっと想像と違う!」

 

「なんでハット被ってんの?」

 

「いや、めっちゃオシャレやん!」

 

 

 

 

 

「うわ!とがった靴を履いてる!」

 

 

 

 

 

「ホストみたいや!」

 

「おいおい、新しい店長、靴とがってるで!」

 

 

 

 

 

おいコラ田舎もんのクソガキどもとがった靴を知らんか見たことないんかと都会では流行ってるぞあっ都会なんて来たこともないかそんなに珍しいなら隠れてヒソヒソ言うとらんと近くに来て見てもいいぞなんなら俺の靴舐めさせてやろうか?

 

 

 

 

 

って言いたくなったのをめちゃくちゃ我慢して

 

その日は終始笑顔で過ごしたわ。

各店舗でのキャラ設定

俺は各店舗によって、キャラ設定を変えててん。

 

これにはそれぞれ理由があるねん。

 

まず研修店舗の梅田店でのキャラは、熱血真面目ストイックキャラ。

 

理由は早く研修を終わらせて店長になる為。

 

理にかなってるやろ?

 

次に、初めて店長となった大和八木店でのキャラは、イジられ親戚のオジサンキャラ。

 

理由は俺が田舎とは肌が合わず、いろいろ試した結果このキャラでしか馴染めんかってん。

 

そして最後の新大宮店でのキャラは、もう素。

 

というかこのまんま。

 

理由は辞めることを決めて異動したから、特にキャラ作りは必要なし。

 

だからこのブログや各SNSを見たとしたら、みんなそれぞれ反応が違うと思うねん。

 

梅田の奴らが見たら、「コヤチさん相変わらず強烈やけど、ちょっと方向性変わったな」って思うはずやねん。

 

大和八木の奴らが見たら、「えっ?何?これ本当に同一人物?いきなり調子に乗り出した?」って思うはずやねん。

 

そして新大宮の奴らが見たら

 

 

 

 

 

特に何も思わんはずやねん。

 

 

 

 

 

うん、いつも通りのコヤチさんや、そう思うはずやねん。

 

そして昔の水商売関連の人間が見たら、むしろおとなしくなったと思われるはずやわ。

 

だから俺が人生で最も自分の個性を封印した場所が、その大和八木。

 

そこでの生活をこれから書いていく。

 

でもな

 

大和八木ではめちゃくちゃ個性を封印して

 

出来る限りおとなしく生きてたんやけど

 

それでも

 

 

 

 

 

とてつもなく個性的な店長が現れたと言われたわ。

 

 

 

 

 

いやいや

 

お前らの前でなんて、5%も出してないっちゅうねん。