コヤチ日記

ホストクラブグループの社長が全てのお店を閉めて廃業し、30代にして初めての就活を行い、就職をして、再度起業するまでのお話。コヤチ日記第2章。

イカさん登場

勤務開始日にも登場したけど、典型的なポンコツ社員、イカさん。

 

めっちゃいい人なんやけど、いい人なだけというか、いい人以外に何もないねん。

 

常にアルバイトからもバカにされてる人で、まぁ可哀想ではあったんやけど、自業自得な面も多々あるねん。

 

頼まれたことは全て引き受けてしまう性格で

 

例え年下のアルバイトの子からでも「イカちゃん、この仕事やっといて!」と言われたら全て「わかった!任せて!」と言って引き受けて

 

これだけならただのいい人で終わるんやけど

 

問題はここから。

 

誰に仕事を頼まれても全てを引き受けてしまい

 

何個同時に頼まれても一切断ることはなく

 

それでいて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

頼まれごとはイカさんの脳内で全て上書きされて、最後の頼まれごとしか覚えてへんねん。

 

 

 

 

 

こいつの脳ミソ、CD-RW

 

ホンマ、見てて面白いくらい全て上書きされてるから、それより前に頼まれたことは全部完全に忘れてるねん。

 

そして最後に頼んだのがアルバイトの子で、その前に上司からの頼まれごとがあった場合

 

それでもイカさんは最後のしか覚えてないから、上司からよく怒られてるねん。

 

当事者になったら困るんやろうけど、見てるだけの俺からしたらめっちゃ面白かった。

 

てか、例え1年以上先輩でも、俺がこんな奴に頼ることなど何1つとしてない。

 

てかてか、他の奴らも「イカCD-RW」ってことをいい加減学習しろ。

 

何度も頼んで忘れられて怒ってを繰り返して、俺からしたらお前ら全員同レベルや。

ユウカボーイ退職

ヤバない?

 

昨日登場してもう退職やで?

 

まぁこいつの存在なんてこんなもんやねん。

 

 そう言えばこいつからは、一度よくわからん告白をされたわ。

 

ユウカボーイ「兄さんはドS過ぎます!今まで出会った男性の中で最もドSです!兄さんには、超ドMな女の子しか無理だと思いますよ!」

 

お前が俺の何を知ってるのか、これでも性格はまだ抑えてるほうというか、まず俺とプレイしたことあんのか、自分がドMやからイケるというアピールなのか、それとも知らないうちに勝手に俺がフラれたのか

 

とにかくよくわからんかったけど、無視しておいた。

 

その研修店舗が年明けに閉店することが決まってて、閉店と同時にユウカボーイも退職することが決まってて、最後まで一緒に働くことになっててん。

 

社員のくせにキッチンはしないとかいうわけわからんことを言ってたけど、それ以外は特に問題なく、むしろ仕事はやりやすいほうではあった。

 

そしてその梅田の店舗の最後の日、というかユウカボーイの退職の日。

 

コヤチ「ユウカボーイ、今までお疲れさん、お前はよく頑張ってたよ、次の職場でも頑張れよ、お前なら出来る。」

 

入社2ヶ月目の新人が、1年以上先輩に対して言うセリフとは思われへん。

 

それでもユウカボーイは、アホみたいな顔して泣きながら喜んでたわ。

 

このお店は一度閉店し、ブランドを変えて再度やり直すらしいねん。

 

そしてそのやり直す総責任者は、コダさんと同じ立場の幹部、当時滋賀県のエリアマネージャー、シーマンさん。

 

確かそう呼ばれてたと思う。

 

最後の日はそのシーマンさんがお客様として飲みに来てて、リニューアル後の話とかもしてはってん。

 

俺は興味ないから一切関わってなかったんやけど、ユウカボーイは辞める挨拶に行っててん。

 

なかなか戻ってこおへんなと思ってたんやけど

 

やっと戻ってきたユウカボーイから、衝撃の話を聞いてん。

 

 

 

 

 

ユウカボーイ「シーマンさんに辞めるな、俺が面倒見たる、俺についてこいと口説かれて、やっぱり続けることにしました!」

 

 

 

 

 

なんじゃそりゃ。

 

俺についてこい?

 

ホストか!

 

ユウカボーイ「退職後に友達と旅行の予定もあるんで断ったんですけど、旅行は行ってきていい、とりあえず3ヶ月は休みをやる、そのあと復活したらいい、って言われました!」

 

何その好条件?

 

何の特別扱い?

 

さっきまでの涙はなんやってん。

 

とりあえず俺からの労いの言葉を返せ。

 

そう思ったけど、とりあえずあまり首を突っ込まないでおこうと決めてん。

 

すると翌日。

 

 

 

 

 

シーマン「旅行?3ヶ月休み?何それ?何の話?俺そんなん言うてへん!続けるならこのまま働け、それが無理なら辞めろ!」

 

 

 

 

 

さすがお酒の席での話。

 

ユウカボーイはその場で泣きながらシーマンさんにブチギレて、その日に完全に退職したわ。

 

これがこの会社でのユウカボーイの、俺の知る全て。

 

この日から約3年間一切連絡をとってなかったけど

 

3年後の俺が辞める寸前にゼウスらの送別会で

 

久しぶりに連絡して新大宮へ顔を出せと呼んだら

 

すぐに来てくれたわ。

 

こいつはなんだかんだでいい奴やった。

 

でも何度も言うけど、俺がちょっといい男すぎるからお前とは釣り合わへんねん。

 

なんかごめんな。

ユウカボーイ登場

梅田の研修店舗では、店長のバシさんの下に4人も社員がおってん。

 

そのうち中途採用のカズシシ氏以外の3人は全員同期で、前年の新卒らしいねん。

 

イカさんとチュウニクさんの2人は座学も終えずにまだまだ研修中やったんやけど、ユウカボーイってのだけは違うかってん。

 

その世代唯一の女性で、1番最初に座学を全て終了させたエリート。

 

すぐに店舗を1つ任され、しかも新店としてコダさんが立ち上げたばかりのお店の2代目店長として就任。

 

そのお店でアルバイト達とぶつかりまくって、アルバイト達からボイコットまでされて、泣いて店長を辞任し、一生店長にはならないと誓ってこの研修店舗から離れへん人やってん。

 

まぁなぜ女性やのにユウカボーイと呼ばれているかは置いておいて、いろいろワケあり過ぎやろ。

 

ちなみに

 

 

 

 

 

そのボイコットをくらったというお店は俺がのちに店長として行くことになる新大宮店で

 

その時のアルバイト達というのが今も俺の仲の良いゼウス、しまんちゅさん、真田丸さんやねん。

 

 

 

 

 

真田丸さんなんて、このユウカボーイの面接で入ったらしい。

 

凄い繋がりよな。

 

そうかそうか、ゼウスにイジめられたか、それはしゃーない。

 

あいつのパワハラはえげつない。

 

 

ユウカボーイというあだ名の由来は、当時の梅田のバイトリーダーオクニさんに付けられてたわ。

 

理由は不明。

 

オクニさんからしたら、男に見えてたのかも知らんな。

 

ユウカボーイはなかなかキツい性格をした女性社員でいろんな人とぶつかってたけど、なんでかわからんけど俺には最初からなついてきててん。

 

からしたイメージは、先輩やけど犬とか猫とかそんな感じ。

 

イジりまくったら不機嫌になってたりもしたけど、こいつが不機嫌になったところで何も気にならんかった。

 

確か初対面であだ名を聞かれて、さすがに「コヤチ」とは言えずに「特にないです」と答えたら

 

ユウカボーイ「じゃあ年上やし、兄さんって呼びますね!」

 

っていうありきたり過ぎて何のひねりもないただの気を使っただけのクソみたいなあだ名を付けられて

 

その後、延々と兄さんって呼ばれ続けたわ。

 

俺が入社した次の月が誕生日で

 

なんでかわからんけどこいつがオシャレなバーで2人っきりで祝ってくれてん。

 

さらにもっとなんでかわからんけど、聞いてもないのに胸のカップ数まで教えられてん。

 

まぁ危ない危ないとは思ってたんやけど、周りからも絶対に狙われてますよって言われてたんやけど、俺は鈍感じゃないし当時夜職上がりたてでそんなもんは余裕でわかってたんやけど、全て回避しておいた。

 

これを見る可能性がなくもないから、ここでハッキリ伝えておく。

 

ユウカボーイ、お前は全然いい女やし何の問題もない。

 

でも

 

 

 

 

 

俺がいい男すぎて釣り合わへん。

 

 

 

 

 

いい男すぎてホンマごめんな。

バシさんの結婚式

俺がまだ飲食企業の在籍中に、バシさんの結婚式があってん。

 

式や披露宴は親族でされてて

 

二次会をこの企業の関係者ですることになって

 

俺も誘ってもらってん。

 

幹事は古株のアルバイト、オクニさんがしてたわ。

 

二次会の会場へ入ったらまず幹事のオクニさんのところへ行って

 

自分の名前を書いてご祝儀もしくはお祝いの品を渡して

 

指定された席に座る。

 

こんな感じやってん。

 

何度も言うてるけど、俺はこの人にめっちゃお世話になってん。

 

この人のお陰で働きやすくさせてもらってん。

 

そんな感謝してる人の結婚式やし

 

当然お祝いも本気。

 

祝儀よりお祝いの品。

 

それは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

電マ。

 

 

 

 

 

これガチでプレゼントしてん。

 

みんな出来る?

 

友達とか後輩とかじゃなく世話になった上司、しかもイジられキャラ的な人じゃなく真面目で寡黙な人に対して

 

結婚祝いに電マ。

 

そうやねん、俺、最強やねん。

 

ちなみに後日、バシさんのいないところで、奥さんとそのお母さんが2人で俺からのプレゼントを開封して、凄い空気になってたとのこと。

 

でも俺のおめでとうという気持ちは充分伝わったと思うわ。

バシさんの短所

研修店舗の店長のバシさんにはかなりお世話になったし

 

外見も内面もスキルも全て揃っている凄い人ではあったんやけど

 

1つだけ大きな欠点があってん。

 

それは

 

 

 

 

 

めちゃくちゃコミュ力が低いねん。

 

 

 

 

 

人と喋るのが苦手というか、本物のコミュ障。

 

どんな人見知りからも人見知られたことのない鬼のコミュ力を持つ俺やからこそ仲良くできたけど

 

周りには絡み方に困ってる人がたくさんいたわ。

 

会社に対して、ずっと思ってたもん。

 

なんでこの人が店長やねん。

 

しかも新人がたくさんくる、研修店舗の店長て。

 

絶対向いてないやん。

 

こんなに料理極めてるんやし、本部で商品開発とかをしたほうが確実に能力を発揮するやん。

 

適材適所って知らんのかな?

 

ホンマにずっと思ってたんやけど、なんか最近やっと商品開発になったらしい。

 

気付くん遅いねん。

 

マジで能力の無駄遣いやったな。

 

 

この人のコミュ力の低さは、俺にも出してくるねん。

 

今でも正月に新年の挨拶をし合ったりするんやけど、それをし始めた当初。

 

確か、奈良へ行ってすぐの頃の元日。

 

バシさんから俺に電話があってん。

 

バシ「もしもし、おはようございます。」

 

元旦やから新年の挨拶であることはわかってるやん?

 

でも、もしかしたら何かあったのかもと思って、どうしたんですか?って聞いてみてん。

 

すると

 

 

 

 

 

バシ「いえ、特に何も、何となく電話しました!」

 

 

 

 

 

嘘つけ!

 

誰が元旦に何となく電話するねん!

 

そこはあけましておめでとうございますやろうが!

 

このコミュ力の低さが面白過ぎたから

 

全社員の見る日報メールにこの内容を全て書いて

 

さらに「どんだけコミュ障やねん」って書いて罵っておいたわ。

バシさんの長所

研修店舗の店長、バシさん。

 

かなりお世話になったし、いい人やったし、仕事が出来たし、いろいろ助けてもらった。

 

俺が店長になってからも、同じ奈良やったから会うことも多かったし

 

最初の頃は俺の我が強すぎて周りから批判も多かったんやけど、この人はよく庇ってくれた。

 

会社全体での飲み会でも、俺が幹部連中と揉めてたら庇ってくれるし、一緒に飲み会を抜け出して2人で料亭へ行ったりもしてん。

 

みんなが上にゴマすって、上はパワハラをしてくるだけの、マジでクソつまらん飲み会。

 

俺が批判の対象にされてる時期もあって、あんなもん抜けるっちゅうねん。

 

「あいつら挨拶もせずに帰りやがった!」って幹部連中が怒ってる中、俺らは普通にその飲み会にまた戻って、「お前らどこへ行ってたんや!」って言われたから

 

コヤチ「勝手に帰る奴はたくさんいるでしょうけど、抜けてまた戻ってくる奴なんて史上初でしょ?こんなおもんない飲み会にわざわざ戻るって、逆に凄くないですか?」

 

って言い返したら、みんな黙ってたわ。

 

飲み会ではそのあとも何軒もハシゴが続くんやけど、最後のほうはいつも女の子のお店になるねん。

 

キャバとかガルバとか。

 

その時ついてくれた女の子たちから、「皆さん彼女はいるんですか?」って聞かれて

 

ホンマに男ってしょうもないから、結婚してる奴もみんな「未婚で彼女もいない!」って嘘をついてて

 

そんな中バシさんも

 

バシ「自分も彼女はいないです。」

 

って答えてたから、こんな真面目な人でもこういう場では嘘をつくんやって思ってたら、その言葉にはまだ続きがあってん。

 

 

 

 

 

バシ「3ヶ月前に、彼女が嫁にかわりました。」

 

 

 

 

 

その場にいたみんな、めっちゃカッコイイってなったわ。

 

あれはかっこよかったな。

 

もちろん俺も正直に言うたよ。

 

 

 

 

 

コヤチ「彼女?いないいない!いたことがない!ドウのテイです!60歳まで貫いて、魔法使い目指してます!」

 

 

 

 

 

あの会社で正直者は、俺とバシさんだけやったな。

バシさん登場

俺は就職して、まずは研修生として働いてん。

 

その研修店舗の店長がバシさんって人で、俺はこの人が店長やったからこそ続けることが出来たと言っても過言ではないねん。

 

それくらい、いい人やった。

 

イカさんと違っていい人なだけではなく、その上めっちゃ仕事が出来た。

 

料理のレベルは俺より遥かに上。

 

当時じゃなく、今でも勝たれへん。

 

年は俺の2つ下なんやけど、それを気にしてか、めっちゃ立ててくれるねん。

 

研修生やのに、休憩とかも俺から優先して行かせてくれるし

 

忙しくなって困ってたら、違うポジションからでもいきなり現れて無言で助けてくれて去っていく、めっちゃカッコイイねん。

 

東通りは知り合いが多すぎるから外への呼び込みには出たくないというワガママも聞いてくれて、みんな順番に出てるのに1番下の俺だけ免除。

 

あと俺は専属トレーナーとして現れたミッシーさんと気が合わず、というか偉そうやから嫌いでよく対立してたんやけど、バシさんがずっと間に入ってくれててん。

 

バシ「まだ研修生なんですから、本部のトレーナーと喧嘩しちゃダメです!従えとは言いませんが、せめて仲良くしてください!」

 

何度も言われたわ。

 

一切聞かんかったけど。

 

このバシさんに対して、俺からの文句はただ1つ。

 

 

 

 

 

すぐにおらんくなりよった。

 

 

 

 

 

俺が入って2週間くらいで移動が決まってん。

 

何年も研修店舗の店長を続けてきたのに、実はもう俺が来る前から移動の話は出てたらしいねん。

 

そして奈良の高の原ってとこへ移動になってん。

 

送別会もして、みんなで送り出してん。

 

いや、それはいいねん。

 

仕方ない。

 

でもな

 

俺は研修生として、料理、接客、お酒、座学まで、全てを記録的速度で全て合格し、通常は3ヶ月から半年、長い人なら1年以上と言われる研修期間、そう、イカさんや中肉さんやカズシシ氏はまだ研修期間中やのに、俺は僅か数週間で全てをクリアしたにも関わらず、いきなり研修店舗は店長が移動でその後任は不在、というか年明けに閉店が決定、ということで消化試合、しかも年末の繁盛記、残っているのはポンコツだらけ、研修が終わってもこの店舗の閉店までは抜けないでくれと言われてん。

  

別に梅田店が嫌いってわけじゃない。

 

むしろ働き心地は良かった。

 

でもな、研修の終了と店長への出世だけを見ててん。

 

いい歳してるし、元社長やし、最速で上へあがらなあかんやん?

 

だから真面目なフリして働いててん。

 

それがこの店長不在の状況により、俺は研修終了後もしばらく研修店舗に残らなあかんくなってん。

 

ホンマ、あんたのせいじゃないのはわかってるけど、どうしてくれるねん。